離乳食に味付けをするのは、カミカミ期(9~11カ月)からにしましょう。それでもまだまだ食材そのものの味を覚えていきたい時期ですし、塩分の摂りすぎは赤ちゃんの腎臓に負担がかかるため、薄味が基本です。うどんやしらすや海苔にも塩分は入っていますから、最初は醤油1滴くらいで十分。だしもかつお節(削り節)を少々ふる程度でOKです。しらすもサッとゆでるかお湯をかけてから使いましょう。チーズにも塩分は含まれますから9カ月以降に。塩分の少ないカッテージチーズならもう少し前から食べても大丈夫です。大人の半分以下を目安に、薄味を心がけてください。
肉・魚・野菜など素材の持ち味を活かしながら、少しずついろいろな味わいにトライしていきましょう。その際、和風、トマト風味、クリーム煮など、赤ちゃんが大好きな「味のキホン」をいくつか覚えておくと、あとは素材の組み合わせ次第でカンタンにレパートリーが増やせます。フリージング食材があると、栄養バランスのよい離乳食が手軽につくれるのでいいですね。ちなみにお酢を使った料理はまだ食べられないのでご注意ください。
川口由美子 さん
管理栄養士。(社)母子栄養協会 代表理事。
All About「離乳食」「幼児食」ガイドの他、雑誌などで活動中。主な著書に『フリージング離乳食 5カ月~1歳半 1週間分作りおき!』(大泉出版)など。