器具・機材の消毒法

ネブライザー

  • 微生物汚染を受けたネブライザーは、患者の気管支や肺胞にエアロゾルとともに大量の微生物を運ぶため、感染源となりやすい。
  • ネブライザーから高頻度に検出される汚染菌は、セパシア菌、緑膿菌、セラチア菌などのグラム陰性桿菌である。ネブライザーの消毒にはこれらの菌に有効な消毒剤を用いる。
  • ネブライザーの洗浄と消毒は、同一患者への使用であれば24時間ごとに行い、共用する場合には患者ごとに行う。

【洗浄】超音波ネブライザー:薬液カップやチューブ類などの各パーツを取り外し洗浄する。 ジェットネブライザーの嘴管:洗浄する。 【消毒】0.0125%の次亜塩素酸ナトリウムに1時間以上浸ける。 または、65°C・5分間または 70°C・1分間の熱水消毒。 結核患者が使用後の嘴管は、 70°C・10分間や80°C・1分間 の熱水消毒が望ましい。 【乾燥保管】十分に乾燥させておく。食器乾燥器など
ジェットネブライザー 【消毒】熱水65°C・5分間または70°C・3分間。金属部分がないジェットネブライザーでは、 0.0125%の次亜塩素酸ナトリウムに1時間以上浸ける方法でもよい。【乾燥保管】十分に乾燥させておく。食器乾燥器など

ガーグルベース

【洗浄】【消毒】 熱水消毒が適している。70°C以上の熱水条件で ウォッシャーディスインフェクターや 家庭用食器洗浄機を用いる。または、● 0.0125%次亜塩素酸ナトリウムに1時間以上浸ける。● 0.1%両性界面活性剤へ30分浸ける。  前もって、ナイロン袋で覆っておく方法もある。